注意欠陥多動障害について
注意欠陥多動障害とは、注意の欠陥があったり注意力の障害が特徴となっています。しかしながら病気ではありません。最近よく、「片付けられない症候群」などといわれる人がテレビや雑誌などで取り上げられることが多くあります。
この片付けられない症候群というのも、注意欠陥多動障害に多い症状となります。その他の症状として挙げられるのは、仕事や作業中などに細かい注意を払うことができないことが多く、そのためにミスが多くなってしまうことがあります。
また、話しかけられたとしても聞いていなかったりすることがあるので、「これを済ませておくように」と言われたとしても忘れてしまうことがよくあります。忘れ物などが多いというのも注意欠陥多動障害の特徴の一つとして挙げられます。
上記のような、注意力が普通の人と比較してかなり欠如している場合が、一般的な注意欠陥多動障害の症状となります。さらに加えて、活動が過剰であることが多いということも挙げられます。例えば、同じ場所に座っているのが苦手であったり、いつも手足のどこかを動かして落ち着かない感じがします。
それ以外にも、衝動性があり、急に物を破壊することがあったり、自分の順番が来るまで待てずに割り込んでしまうようなことがあったり、質問を最後まで聞かずに答えてしまったりというような行動も多くあります。
ほとんどの場合には、幼児期の頃から症状がみられますが、たいていの場合は幼児期に気がつくことがありません。成長していくなかで、周囲が他の子と違うことに気がついていくというのがよくあるケースとなっています。
片付けられない症候群は、実は片付けられないことが問題ではありません。片付けようとしていた物を忘れてしまうことがあり、注意力が欠如していることが問題なのです。障害と聞くと、多くの人は抵抗があると思いますが、親が早い段階で障害に気がついてあげる必要があります。
成長してから障害に気が付いて、社会で批判を浴びるようなことがあると、うつ病を発症しまう原因になる可能性があります。親が自分の子供の障害を理解して、適切な治療を受けられるような環境を作ることが大切です。