発達障害 原因 治療

成人発達障害とは

発達障害の中でも成人に症状があらわれるもの成人発達障害と言います。この成人発達障害というのは、大学生以上の方の発達障害をいいます。今までは発達障害というと、成人前の子供のものというのが一般的な認識とされてきましたが、近年になって、大人の発達障害が注目されるようになりました。

 

例を挙げれば、幼少期や思春期には発達障害だということに本人だけでなく、家族を含めた周囲の人間もまったく気がつかず、そのまま成長してしまったというケースです。このような場合には、そのまま社会人になってしまうと、仕事が上手くできなかったり、対人関係で問題を頻発するようになってしまい、その時点ではじめて発達障害だと判明することが多くあります。

 

大人の発達障害というのは薬物療法などで症状が改善することも少なくありません。また、本人が自分の発達障害を十分に理解して、適切な対処を行うことができれば社会に適応できることもあります

 

しかしながら、子供の頃なら理解できたとしても成人になってしまっているからこそ、自分が発達障害だということを受け入れられずに、発達障害を告知した医師に多大な迷惑をかけてしまうケースもあります。

 

さらに、親が我が子の発達障害を認めたがらないということもあります。発達障害の検査を受けること自体に抵抗があるという方も少なくないのです。と言っても、発達障害の症状をそのまま放置していては、本人が発達障害を抱えたままの状態では、その先も生活していく上で苦労をすることに変わりはありません。

 

中には、成人になるまで発達障害の症状を放置していたために、立ち直るのにかなりの時間がかかってしまうほどのトラウマを抱えてしまう発達障害患者もいるので注意しなければいけません。まずは、発達障害の症状をチェックすることで、発達障害の疑いがないかどうかを確かめることが大切になってきます

 

成人発達障害の研究やサポート体制については、子供の発達障害と比較すると遅れているのが現状となっています。それでも、少しずつ成人発達障害のサポート体制も整ってきていますから、成人発達障害で悩んでいるようでしたら相談してみるのも良いでしょう。